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メンタルヘルス研究室 ~迷える子羊たちのために~

あなたに出逢えてよかった。別れても、またいつか会える。

『ひびき型音響測定艦』 の 3番艦 の名前を予測してみる。

海上自衛隊に『音響測定艦 ひびき』というのがある。同型艦に『はりま』があり、現在、音響測定艦は『ひびき型音響測定艦』の2隻体制だが、平成29年度予算において、音響情報収集体制増強のため、29年ぶりの本型の3番艦(29AOS)の建造費用が計上されている (建造費、224億円)。

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ひびき型音響測定艦は、仮想敵国潜水艦の音響情報収集を任務としており、その能力や運用は機密とされている。当然ながら潜水艦は敵味方含めて外国の潜水艦に対して日常的に音響測定しているが、ひびき型音響測定艦は音響情報収集を専門に行う自衛艦である。そのため測定能力や運用については潜水艦同様に極秘ということらしい。

3番艦を新たに建造するということは、今までよりさらに広い海域について調査しようということなのだろう。自衛艦は目的によるが、原則として最低2隻ないと正常に運用できない。1隻だけで搭乗員の入れ替えを行ってフル運用できないこともないが、定期的にドックに入れて整備が必要なので、試験艦でなければ、常時運用するには最低2隻必要ということになる。

詳しい事情は知らないが、音響測定艦を1隻増やすとうことは、今まで運用してきた海域を広げて運用したいということなのだろう。潜水艦の運用艦数を増やすことと関係しているのだろう。地味だけど非常に重要な目的を持った艦らしい。

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で、その3番艦だが、着工しているのかいないのかも知らないのだが、その名前について考えてみた。

ひびき型音響測定艦は現在2艦が運用中。
AOS-5201 ひびき
AOS-5202 はりま
AOS-5203 平成29年度計画艦(29AOS)

名前の由来は日本にある『灘』の名前らしい。『灘』の名前に由来する艦種には他に『多用途支援艦』があり『ひうち型多用途支援艦』5隻が運用されている。ひびき型音響測定艦の名前に付けられている『ひびき』と『はりま』は『灘』の名前に由来している。1番艦の『ひびき』は、旧海軍の『駆逐艦 響』と読みが同じだが由来が異なり『響灘』に由来する。2番艦の『はりま』も旧国名の『播磨国』でなく『播磨灘』に由来する。

ところで『灘』ってなんだろう?
ウィキペディア『灘』から引用してみます。
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灘(なだ)は、沖合の中で波が荒く、潮流が速い所を指す。洋とも書き表される。さんずいに難という字の如く、古くから航海が困難な場所とされ、そのため沿岸には避難港が発達している。とりわけ、黒潮(日本海流)が流れる太平洋側に多く分布する。その反面、鹿島灘以北の太平洋岸には全く灘が見られない。これは、灘という地名の由来が、海運交通の発展と関係が深いと思われる。一方、瀬戸内海にも灘が多数分布する。だが、この灘は穏やかな水域が多く、本来の定義から大きく反する(後に詳述)。

瀬戸内海の灘
瀬戸内海や豊後水道にも灘が多く分布する。しかし、これらは洋上のものとは逆に、水面が穏やかなものが多い。これは、灘には、風や波が荒く、航海が困難な場所という意味のほか、陸地の沖合で島が少ない地域を指すことがあるためである。また、神戸市東部の灘五郷の地域に代表されるように、目の前に海原が広がる一帯に灘という地名が付けられている事例がある。よって、瀬戸内海を航海中は、至る所に小島が見られるが、灘と呼ばれる場所は島が少ないことから、海原を表す「灘」と名付けられたと考えられる。海上保安庁の見解では、航海に注意を要する狭い海域と認識されている。
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う~ん・・・ちょっとむずかしい。『灘』の定義はいちおうあるが、瀬戸内海の『灘』は意味合いが違うようだ。

海上保安庁水路図記載の『灘』と海自の艦名との関係を書き出してみました。

青字は灘名とは関係がないが、音が同じもの。
赤字は音響測定艦の名に採用されたもの。
緑字は多用途支援艦の名に採用されたもの。
黒字は海自の艦の名にないもの。

鹿島灘 かしま・なだ → 練習艦 かしま 鹿島神宮に由来
相模灘 さがみ・なだ → 補給艦 さがみ 相模湖に由来

遠州灘 えんしゅう・なだ → 多用途支援艦 えんしゅう(ひうち型5番艦)
熊野灘 くまの・なだ → 護衛艦 くまの 熊野川に由来
播磨灘 はりま・なだ → 音響測定艦 はりま(ひびき型2番艦)
備後灘 びんご・なだ
燧灘   ひうち・なだ → 多用途支援艦 ひうち(ひうち型1番艦)
安芸灘 あき・なだ
周防灘 すおう・なだ → 多用途支援艦 すおう(ひうち型2番艦)
伊予灘 いよ・なだ
響灘   ひびき・なだ → 音響測定艦 ひびき(ひびき型1番艦)
玄界灘 げんかい・なだ → 多用途支援艦 げんかい(ひうち型4番艦)
天草灘 あまくさ・なだ → 多用途支援艦 あまくさ(ひうち型3番艦)
日向灘 ひゅうが・なだ → 護衛艦ひゅうが 日向国に由来

これ以外にも「~~灘」と呼ばれる海域はあるが、海保水路図に記載があるのは上記14しかない。ひうち型多用途支援艦として5つ、すでに使われている。近くの旧国名の名を冠したものも多く、灘名に由来しないが同名の艦が意外と多くある。これらを除くと残りは「びんご」「あき」「いよ」の3つしかない。3つとも旧国名と同名だが、「はりま」の例があるから、この3つのどれかが採用されると思う。

この3つのうち、旧海軍で使われた名前は「戦艦 安芸」だけらしい。


「音響測定艦ひびき」はナイスなネーミングだと思う。旧海軍の「駆逐艦 響」は現象としての「響き」に由来し「響灘」に由来するものではない。旧海軍に「播磨」という名前の艦艇はなく、音響測定艦の命名に関しては旧海軍艦艇の名前にこだわっていないように見える。

「びんご」は「掃海母艦ぶんご」に発音が酷似しているので、採用されないのではないか。「あき」は「旧海軍の大型戦艦 安芸(基準排水量:20,100 t)」の2代目になるから、あとに取っておくのでは? と推測して、消去法で残るのは「伊予灘」からとって「いよ」かな~?と思ったら、海上保安庁の巡視船に「いよ」があった。(^^;

ただし、海自と海保とでは組織も役割も違うので、海保の巡視船と同名であってはいけないという規則はないのでは?この点はよく知らないので違ってたらごめんなさい。双方なるべく同名を避けるようにはしているかもしれないが、同名でもいいなら「いよ」の可能性もあると思う。四国人の私としては「いよ」にしてほしいかな~。


でもまあ、ひびき型の3番艦は、「あき」かな。・・・と予測しておこう。(^^)


「戦艦 安芸」の準同型艦に「戦艦 薩摩」があったらしい。「さつま」の名前は海自の艦にはないが、海保の巡視船「さつま」に使われている。地図にはないが「薩摩灘」という呼び名があるらしい。上のサイトによると「鳴門海峡。播磨灘の四国がわの名称らしい」と書いてある。鳴門海峡=薩摩灘?ナゼ?とツッコミを入れたくなった。私は香川県に住んでいるが「薩摩灘」という呼び名は聞いたことがない。徳島県の人はそう呼んでいるんだろうか?今度徳島の人に会ったら聞いてみよう。


地図で見ると「響灘」は瀬戸内海から関門海峡を出たあたりにある。その西に玄界灘がある。瀬戸内海に入って西から東へ「伊予灘」「安芸灘」「斎灘」「燧灘」「備後灘」「水島灘」「播磨灘」と続く。「斎灘」と「水島灘」は、海上保安庁水路図に記載がないらしい。「斎灘」は「安芸灘」の一部の扱いらしい。「水島灘」は岡山県と香川県の海上の県境になるんだけどな。(´-ω-`)大型船舶の航路になっていないからかもしれない。

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ところで、ちょっと寂しいのは海上自衛隊には島の名を除いて四国の地名にちなんだ艦がないことです。旧国名では「阿波」「讃岐」「伊予」「土佐」、山では「石鎚山」「剣山」、川では「吉野川」「四万十川」「仁淀川」などがあるのですけどね。

「つるぎ」「よしの」は他県に同名の山があるから仕方ないとしても「いしづち」「しまんと」「によど」くらいは採用してくれてもよさそうです。旧海軍の艦にないから候補にならないのでしょうか。

戦艦 土佐」はあったらしいけど、初代は第二次大戦時にはすでに除籍されてたらしく、2代目は計画だけに終わったらしい。「軽巡洋艦 仁淀」も計画だけで終わったみたいです。つまり第二次大戦で活躍してない艦は護衛艦の命名候補から除外されてるのでしょう。

そうなると、「戦艦 安芸」「戦艦 薩摩」も第二次大戦前に除籍されていますから、「あき」「さつま」は護衛艦には命名されなさそうです。ただ、音響測定艦の命名には「はりま」の例がありますから、事故等で沈んだ不運艦ではない「あき」を採用してもよいのでは?と思います。

国土交通省に海面清掃兼油回収船「いしづち」という船がありますが、所属も目的も違うんだから、海自の護衛艦に「いしづち」と付けてもいいように思うんですけどね。もしくは「護衛艦しまんと」とか。

石鎚山(愛媛県)は、四国以外の人にはあまり知られていないかもしれませんが、1982mあって西日本で1番高い山なんですよ。そして2番目は、1955mの剣山(徳島県)です。中四国だけじゃなく、近畿・九州・南西諸島まで含めて、西日本で高い山の1番と2番は四国にあります。いかに四国が山がちかがわかりますよね。ちなみに西日本で3番目に高い山は屋久島の宮之浦岳で1936mだそうです。

いずれにしても第二次大戦での実績がないというのが護衛艦の名前に採用されない理由なんでしょう。いろいろ言っても結局理由はソレかい!ヽ(`Д´)ノ 伝統墨守で知られる海上自衛隊ですから仕方ないですね。トホホ。

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余談ですが、以前、広報部の自衛官に、四国に敵国軍が上陸してきたらどう戦うのか?聞いてみたことがあります。答えは、まず橋を落として「山にこもってゲリラ戦」だそうです。ホントかどうか知りませんが。かつて源氏に徹底的に落人狩りされた平家の落ち武者が四国山中に逃げ込んで代々ひっそり生き続けたという伝説がありますが、現実的な戦術としてはそれしかないのかもしれません。

もっとも四国は戦略上あまり重要視されておらず、四国侵攻はたぶん一番最後になるという話も聞いたことがあります。今の仮想敵国が攻めてくるとすれば、まず沖縄、九州、北海道というところでしょう。四国に侵攻してくる時には、すでに四国以外の日本の主要都市が陥落している可能性が高いということらしい。四国で戦闘が起こるとすれば敗戦寸前という場面でしょうか。それはそれで悲しいですが。



ちょっと興味があって調べてみただけなので間違ってたらごめんなさいね。(^^;






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テーマ:自衛隊/JSDF - ジャンル:政治・経済

機本伸司  『メシアの処方箋』  ネタバレ 感想

『神様のパズル』では宇宙創成がテーマでしたが、『メシアの処方箋』では救世主創成がテーマ。そもそも『救世主』をどういう意味にとらえるかで話が変わってきますが、キリスト教的メシア(十字架のイエス)と仏教的メシア(観音菩薩?本来は弥勒菩薩だろうけど)が混じったような感じですね。

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場所はインド北部カシミール地方の高地にあるアッカラという村。ヒマラヤの麓にある村で標高は3000m以上?主人公の鈴木はここで氷河湖にダムを作る仕事のために滞在していた。氷河が溶けて土石流を起こして麓の村を壊滅させるのを防止するためだった。

事の発端は、上流でヒマラヤの氷河の大規模崩落があって、溶けた水とともに全長約30mの『方舟(はこぶね)』が流されてきたこと。『方舟』の中には23個の木櫃(きびつ/棺のような箱)があり、中には蓮の花の模様を描いた多数の木簡が収められていた。

『方舟』に使われた木材の年代測定から約5000年前のものと確定された。誰が何のために3000m以上の高地に『方舟』を造ったのか?舟の中に収められた多数の木簡に描かれた68種類の三重六弁の蓮華模様は何を意味するのか?

当初『舟』だと思われた建造物は舟ではなく、舟の形をした容器に過ぎないことが判明した。一見したところ舟に見えるがこの建造物は左右対称で、舟形容器の中、木櫃のまわりには砂がギッシリ詰めてあったのだ。

木材が採れるのは標高2000m以下。どうやって3000m以上の高地まで木材を運んだかはわからないが、この舟形の建造物は当初氷河の上に置かれていたと推測された。舟形容器に木櫃を収め、隙間に砂をギッシリ詰めることで重量が増し、その重みで『方舟』は氷河の中に沈下し、氷河の中に氷漬けにされたらしい。舟形にしたのも氷河に沈下しやすくするためと推測された。

その後、文明の発達によって産業革命が起こり、二酸化炭素濃度が増え、地球が温暖化することによって氷河が溶け、『方舟』が人類の前に姿を現したと推測された。つまりこの『方舟』を残した者たちは、いずれ地球が温暖化することを予測したうえで、そのタイミングで発見されるようメッセージを封入した『方舟』を氷河の中に残したのだった。

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68種類の三重六弁の蓮華模様は何を意味するのか?アメリカの調査隊エバンス教授はこれを新発見の古代文字として解読しようとしていた。しかし直近の古代文明であるインダス文字すら未解読なのだ。解読の手掛かりすらつかめず、難航するのは当然だった。

バックに経済団体を持つエバンスに遠ざけられ調査から外されたインドのゴーラム博士と行動を共にしていた鈴木に、日本から国立敷島考古学研究所(敷考研)の職員ロータスこと外園実がコンタクトを取ってきた。インド北部の都市レーの空港に着いたロータスは鈴木をパペットと呼び、蓮華模様の解読の主導権を握るようになる。

68種類三重六弁の蓮華模様が何を意味するのか?ロータスのアイディアにより、鈴木の個人サイトで賞金付きのクイズとして出題し回答を募ったところ、北川という研究者が塩基配列ではないかと回答してきた。ロータスは優秀な生化学者である北川を計画に取り込む。

一方ロータスはエバンスに取り入って約10万に及ぶ蓮華模様すべての画像を手に入れ、これを解析するために自分の人脈で優秀なIT技術者上杉を取り込んで、北川と上杉に蓮華模様の解析をさせた。

その結果、10万に及ぶ蓮華模様の組み合わせは塩基配列に間違いないことが判明した。23個の木櫃は、ヒトの23対の染色体に対応していたのだ。当初10万程度のゲノムでは、ウイルスにもならず、30億以上のゲノムからなるヒトとは無関係と思われたが、北川はこれをヒトゲノムに組み込むことを思いつく。

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北川は、ある研究施設を借りることができれば蓮華模様から変換した塩基配列をヒトゲノムに組み込むことが可能だと言う。基本的には切り張りと同じだが、人海戦術で10万ものゲノムを切り張りすることは難しい。しかしそれを自動的に処理するマシンを備えた研究施設がアメリカにあるというのだ。

ロータスは闇ルートで資金を調達しダミーのベンチャー企業を立ち上げて研究施設を借りることに成功する。5000年前の遺物から読み取った「人類改変設計図」をヒトゲノムに組み込めばどういう生き物になるのか?上杉と北川はスパコンを使ってシミュレーションに成功する。

3D画像処理したその姿は、額に天眼があり、腕が8本もあった。背中から生えている6本の腕(触手)の間には膜があり、広げるとコウモリのようでもあり、仏像の光背のようでもあった。上杉はノートパソコンで画像を見せながら、東大寺三月堂の『不空羂索観音菩薩像』のようだと語る。

不空羂索観音菩薩立像(東大寺)400x
奈良 東大寺 法華堂(三月堂) 不空羂索観音菩薩立像

しかし北川が重要な指摘をする。この生き物には生殖器がなく、従って性別がないこと。そして女性の子宮に当たる部分に機能不明の臓器があり、生後10ヶ月から1年後にこの臓器から不明のホルモンか酵素が分泌され、劇的にメタモーフォシスするだろうというのだ。ヒトに例えれば第二次性徴のような現象だが、それよりもっと劇的な変化が起きるだろうと北川は言う。しかし具体的にどのような変化が起きるかは、実際に生まれてみないと予測できないというのだ。

ロータスはこの生き物を現実に作ろうと言う。資金の出資元には実際にTEB(三つ目の赤ちゃん)を見せる約束だったからだ。上杉は生命倫理の観点から反対するが、鈴木には判断がつかない。北川は違法であることを知ったうえで研究者として是非とも見てみたいと言う。ロータスは5000年前の『デザイナー』が作ったTEBを見てみようではないかと言う。目的はTEBの口が語ってくれるだろうとロータスは上杉と鈴木を説得する。

鈴木がネットを使って子宮の提供者を募集したところ、何人かが応募してきたが、実際に面接に来たのは3人だけ。そのうちカビリアと名乗る20代の女性に決まった。逮捕歴のあるワケあり産科医真田が雇われ人工授精が行われることになった。ヒトの前に3匹のチンパンジーでの実験がなされたが、すべて失敗に終わった。しかし動物実験をやり直す時間はなかった。

カビリアには動物実験での失敗を伏せたまま、ぶっつけ本番で人工授精がなされた。鈴木はカビリアの監視役として偽装結婚し、外見上の新婚夫婦として生活することになる。カビリアはだらしなく、鈴木から見てどうしようもないような女だったが、体は健康でほどなく妊娠した。

それから10ヶ月。カビリアは突然陣痛を訴え自宅で出産する。TEBは仮死状態で生まれたが、駆けつけた真田の介護で無事誕生した。子供はカビリアによって『不空(ふくう)』と名付けられた。シミュレーションで見たとおり、『不空』の背中には6対の腕があり、腕の間にはコウモリのような膜があった。額には天眼があったが閉じたままだった。

『不空』の成長は普通の子よりも早く、3ヶ月を過ぎた頃、後ろの腕を器用に使って2本足で立った。そして観音様のように膜のある後ろの腕を光背のように広げて見せた。『不空』の前で視線を合わせると、『不空』は澄んだ目で見つめ、後ろの6本の腕を広げるのだ。5分ほどそれが続くと誰もが癒され自然と涙を流すのだった。しかし依然として天眼は閉じたまま。言葉は喃語しかしゃべらず、人懐こい普通の赤ちゃんだった。果たしてメタモーフォシスした『不空』は救世主として言葉を語り始めるのか?

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しかし『不空』の異形は近所の人に目撃されてしまう。しかも鈴木は細菌兵器製造のバイオ・テロリストとして指名手配され、テレビに顔と名前が出てしまった。いつまでも『不空』をアパートで育てるわけにはいかない。ロータスは窮余の策としてテーマパーク『安土兜山城』の天守閣を借りきり、『不空』を『生観音』として公開することにした。

ネット上でも公開したため『不空』は瞬く間に話題となった。さびれたテーマパークに数万人が押し寄せる事態となったが、それこそがロータスの狙いだった。『不空』を救世主と仰ぐ人々も現れ、『生観音』をひと目見ようと連日長蛇の列ができた。観客を盾にして『不空』を守るというのがロータスの作戦だった。

ネット掲示板上では『不空』の存在の是非を巡って論争が続いていたが、ロータス側にシンパシーを表明する者もおり、情報提供もなされていた。しかしSATの突入はもはや時間の問題だった。天守閣がもっとも安全だったのは空からの攻撃が不可能だった時代の話。SATがヘリを使って空から突入してくるのは自明の理だった。『不空』は生後10ヶ月になっていた。SAT突入に備えて天守に籠城する途中、『不空』の天眼が開いた。白目のない真っ黒い綺麗な瞳だった。

5月5日深夜、SATがヘリから後下してきた。『不空』が覚醒し、メタモーフォシスするまで、ロータスはなんとしても籠城する覚悟だった。人は石垣、人は城。ロータスは天守に人をギッシリ詰めさせ、文字通り人を石垣にしてSATの突入を防ぐ戦術をとった。SATは警察官であり人間だ。無抵抗の市民たちを暴力でもって排除するわけにはいかないだろう。それがロータスの読みだった。ロータスは集まった人々に無抵抗を呼びかける。

しかしロータスの呼びかけにも関わらず、市民たちの中には熱病にうかされたように殺気立ち、竹槍をもってSATと戦おうとする者すら出てきた。はじめは人を押しのけるだけだったSAT隊員も暴徒化した市民に対しては暴力をもって排除し始めた。数発殴りつけては手錠をかけ、襟首を掴んで引きずっていく。天守閣を中心に本丸御殿と前庭をギッシリ埋める群衆は騒然となっていった。

ロータスは裏をかいて天守の地下室にダミーを配置し、本物の『不空』はカビリアに抱かれて給水塔の中に隠れていた。しかしそれもつきとめられ『不空』はSAT隊員によって奪われてしまう。

SAT隊員に抱かれた『不空』の天眼が騒然ともみ合う人々をじっと見つめる。突然力を失ったSAT隊員の腕から滑り落ちた『不空』は自分で立って歩き、着ていた服を脱ぎ捨てた。8本の腕を器用に使って欄干によじ登ると、擬宝珠の上に立った。「あ、空ちゃんが泣いてる」カビリアが言った。群衆を見つめる『不空』の天眼からは涙が流れ落ちていた。

「飛んだ・・・」ロータスが言った。誰もが目を見張った。『不空』は光背のように広げた6本の腕をさらに大きく広げると、擬宝珠を強く蹴って躊躇なく欄干から飛び降り、ムササビのように優雅に滑空していった。天守閣下の本丸御殿の屋根の上に着地した『不空』は、全身から玉のような汗を流し、黄緑色の光を放っていた。群衆を見つめ、それから虚空を見つめる『不空』の顔は、もはや幼児のそれではなく、生観音そのものだった。

その神々しい姿を呆然と見上げる人々。何事かつぶやきながら両手を合わせて祈る人々。ただ黙って涙を流して見上げる人々。SAT隊員までもが固唾を飲んで、あるいは涙を流して『不空』を見つめていた。メタモーフォシスが始まったのだ。

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ま~ちょっとだけ脚色して書いてみました。(;・∀・) 原作と少し違ってるかもしれませんが、イメージとしては合っていると思います。この先『不空』はどうしたのか?救世主として、何事かを語り始めたのか・・・?

5000年前の古代文明人が残したメッセージとは?

ネタバレをすると、何も起こらなかったのです。『不空』は全身から黄緑色の光を放ち、汗を流し、涙を流して群衆を見つめるだけで、何も語らず、何もせず、ただ微笑んで死んでしまったのでした。(´;ω;`)正確には一言だけ何かを語ったのですが、ヘリのローターの音と群衆のざわめきの音にかき消されて誰もその言葉を聞き取れなかったのです。


前作『神様のパズル』と似たような結末ですね。(´-ω-`) メタモーフォシスは確かに起こった。しかしそれは『不空』自身の死を意味していた。癒しやヒーリングは『不空』自身の命の切り売りだった。救世主による救済とは自己犠牲のことだった。

『不空』の死は、最初から決まっていたことだった。追加して組み込まれたゲノムはアポトーシスを引き起こすものだったのだ。5000年前の古代文明人が私たちに伝えたかったこと。それはシンプルなメッセージだった。『他の誰かを救うことが自分を救うことだ。』その単純で古典的なセオリーを体現したのが『不空』だったのだ。

救世主は自らの力ですべての人間を救うことはできない。なぜならこの世の苦しみや悲しみの多くは人間自身が作り出しているから。すべての人間が他人の幸福のために生きることができれば、それがすなわちすべての人間にとって救いになる。

キリスト教では「自分がして欲しいと思うことを他の人にもしてあげなさい」と教え、仏教では「自分がして欲しくないことを他の人にしてはいけない」と教えている。

『不空』が語るまでもなく、とっくの昔に人類は『救済の方法』を学んでいたのだ。

『不空』を見たエバンスが十字をきるのを見た鈴木は、それを不思議に思ったが、エバンスがカトリックなら『不空』にイエスの姿を重ねたことは容易に想像できる。

最期に不空が何を言ったのか?気になりますね。答えはもう出てるのかもしれませんが、自分で考えてみます。キリスト教のメシアなら『終わった』の一言かもしれません。しかし私は『不空』は最期に『お母さん』と言ったのではないかと思っています。『不空』はまだ1歳です。最初に口にする言葉は『お母さん』でしょう。そして母が子に対する愛情こそこの世でもっとも美しいもの、無償の愛なのですから。

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この結末、どうですか?前作同様、尻すぼみと言う批評もあるようですが・・・。あと、登場人物がイマイチ魅力に欠けるという批評もあります。これは前作『神様のパズル』を読んで私も感じたところです。前作のヒロイン『穂瑞 紗羅華』は『萌え』だと評判になったようですが、私は特に何も感じなかったなぁ。著者の機本伸司氏も『萌え』はよくわからないそうですが。1956年生まれですから、まぁそうでしょうね。

カビリアのキャラこそヒロインにふさわしい。

本作のヒロインとしてカビリア(Cabiria?)という20代後半の女性が出てくる。本名を大出杏里といい関西出身で大金持ちの社長令嬢。彼女はお金に困っているわけではないのにアダルト・ビデオに出たりする不良娘だった。面接の時にはキツイ化粧と金髪混じりの茶髪、派手な衣装にサングラスをかけ、控え室でメンソールのタバコを吸っていた。男性から見てドン引きするスタイルだが、家事一切をやらないことに加えて、キツイ関西弁で話すことも印象を悪くしているようだ。

しかしロータスは彼女は根っからの不良娘ではなく生き方が下手なだけだという。実際、『不空』を妊娠してからはタバコをやめ、出産後は母親としての務めをきちんと果たしている。新生児は昼夜別なく3時間おきに泣いてお乳を要求するしウンチもする。カビリアは母乳で育ててるし、離乳食も自分で作って与えて育てている。『不空』は目が3つ腕が8本もある異形の子だが、カビリアはまったく気にせず普通の母親として愛情を注いでいる。男から見た女としては最低でも、乳児の母親としては十分合格であろう。

ロータスと北川はカビリアを『代理母』と呼んでいるが『不空』のゲノムの99%以上は彼女のものだから、むしろ子供より血が濃いクローンあるいは分身と言っても良い。『不空』は正真正銘カビリアの子供なのだ。母性愛の強いカビリアを選んだことは正解だったのである。産むだけでお金をもらってさっさといなくなる子育てしない女だったなら、もう1人乳母役の女性が必要になるところだった。ロータスはそこまで考えてカビリアを選んだのだろう。鈴木はシビルのほうが美人だからロータスがカビリアを選んだと思っているようだが、ロータスの判断は正しかったのである。

カビリアは『不空』を我が子として愛していただけに、失った悲しみは大きく、可哀想な結末となりました。もし『不空』が生き続けたとしてもカビリアの手元に置かれなかった可能性が高く、実験動物として我が子を奪われる悲しみを味わったことでしょう。結果的にそのほうが辛いかもしれません。これでよかったのでしょう。私はカビリアのキャラ、好きですね。(^^) 

『不空』の母親はカビリアのような女性でなければならなかったのだと思います。『不空』は泥の中に咲いた蓮の花だったわけですから。カビリアは「お金のためなんかやない」と言っていますが、裕福な家庭に生まれ育ったカビリアに何があったのか?鈴木が「杏里さん」と呼ぶと「その名前は好きやない。カビリアでええ」と言ってることからすると、家庭には恵まれていなかったのだろう。

カビリアはひょっとすると尾上が見てきたものと同じものを見てしまったのかもしれない。裕福な暮らしがそれを手に入れるために踏み台にされた多くの人々の犠牲の上に成り立っていること。それを当然のこととして何の疑いも持たない両親や家族。その矛盾に気づき、両親に反発し、安穏に生きることができなくなったのだとしたら、カビリアは人一倍繊細でピュアな少女だったのかもしれない。リストラもやれば下請けに圧力もかける。綺麗事だけでは経営者として成功できないからである。

自分がエンブリオ・チョイス(体外受精によってできた胚の遺伝子を調べて人為的に選択を加えること)によって生まれたことは、それ自体に問題はなくとも親の意識に悪い影響を与えたのだろう。カビリアは親から失敗作だとみなされたのだろう。当然だが人間性は遺伝子だけで決まるものではない。

カビリアは鈴木に次のように言っている。
「金のためなんかやない。お金なんか、なんぼでもあった。何でもあったのに、ちっとも楽しいこと、なかった。カレシといても誰といても、心の底からは、ちっとも楽しないんや。それが何でか、うち、分からへんのや。うち、何しに生まれてきたんか、分かれへんのや。こないして生きてるのに、何で生きてるのか分からへんのや!
せやから空ちゃんに・・・。空ちゃんやったら、教えてくれるかも分からへん。うちも知りたいんや。何でうちみたいなんが生まれてきたんか。それが聞けるんやったら、うち、どないなっても、かまへんのや」


カビリアが訴えている根源的な悩みは、穂瑞紗羅華が持っていた悩みと同じものだった。精子バンクから買った精子で生まれた穂瑞紗羅華とエンブリオ・チョイスによって生まれた大出杏里。二人とも両親の愛情によって生まれた命ではない。人為的選択によって生まれた命だった。自分が生まれたきた理由は?生きている意味は?紗羅華はその答えを粒子加速器『むげん』に求め、カビリアはキメラ・クリーチャー『不空』に求めた。

カビリアを『残念なヒロイン』と思われた人もいるかもしれませんが、この作品は大人向けのSFであって中高生向けのラノベではありません。ヒロインが魅力的な美女である必要はなく、カビリアのキャラはこの作品のヒロインとしてベストだと思いました。ハルキ文庫に挿絵は付いていませんが、『不空羂索観音菩薩像』と 光背を広げた『不空』の挿絵がついていればさらに良かった。マイナーな観音様なので、どうしてもメジャーな千手観音を思い浮かべてしまいます。まあ、それでも大差ないんですけどね。実際に千本の腕が表現されることは少ないので。ただ、千手観音は十一面(顔が11個もある)の場合が多いので、そこは脳内修正しますが。
(画像下をクリックすると動画で『東大寺三月堂不空羂索観音』が見られます)

ほかに、シビルこと河嶋美芳が出てくる。シビルは警察庁キャリアの美人で頭が良く仕事ができる20代後半の女性。ネット掲示板で『不空』を支持していたのも批判していたのも彼女で自作自演だった。子宮提供者応募の際に出てくるシビルと同一人物でしょうが、シビルのキャラはどうでもよいと思いましたね。(´~`;) 表紙の赤い服の女性はシビルでもカビリアでもなさそう。まさか、奈々ちゃんなのか?わかんないなぁ。それにこのイケメン誰だよ?鈴木?ロータス?違うよねぇ。




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余談ですが、2002年~2005年まで連載された岡本倫の『エルフェンリート』のヒロイン『ルーシー』は頭に角のような2本の突起があるというだけで母親に捨てられています。『メシアの処方箋』の単行本は2004年1月に刊行されていますが、もしかすると機本伸司さんは『エルフェンリート』を読んでいたのでしょうか?『不空』は生まれて1年で死んでしまったけれど、母親の愛情をたっぷり受けられたことに救いを感じました。(´;ω;`)




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『スカッとジャパン』のスカッとしないエピソード。

『スカッとジャパン』
妊婦に席を譲らない若者
乗客の「強烈なお節介」に騒然


9月10放送分、やっぱりネットで話題になりましたか・・・
以下、上の記事から引用します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 妊婦に席を譲ろうとしない若い女性

ある朝、投稿者の女性がバスに乗っていると、妊婦が乗車してきたのだが、車内は満席状態。しかし、優先席にはスマホをいじりながら座っている若い女性が。

投稿者は大きなお腹を抱えて立っている妊婦のことが心配になり、優先席に座っていた女性に「妊婦さんがいるので席を代わっていただけないか」と尋ねた。すると、女性は「は? 私が?」と譲るつもりはない様子。

この状況に、妊婦は「ありがとうございます、大丈夫ですので」と遠慮気味。すると優先席に座る女性は続けて…

「何か私が悪者みたくなってるじゃん。誰がどこに座ろうが自由なの。出口が近いから私はここ(優先席)に座りたいの」

と、主張してきたという。

 立っていたおばさんがまさかの行動に…

この状況に、「スカッと」な展開をもたらしたのは、優先席付近で立ち、一部始終を目撃していた中年の女性。「誰がどこに座ろうが自由」だと主張する優先席に座る女性に対し「そうよね、どこに座ろうが自由よね」と同調。

すると、「じゃあ私も座らせてもらっちゃおうかしら」と、こともあろうに優先席に座る女性の膝の上に座りだしたのである。困惑する状況に、中年の女性は「だって、誰がどこに座ろうが、自由なんでしょ?」と主張。

中年女性の言動に困り果てた女性は「もう、分かりましたから…」と、席を妊婦に譲り、投稿者はスカッとしたのだという。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まずこの投稿、ウソだと思います。

『スカッとジャパン』 のスカッとしたエピソードのほとんどは視聴者からの投稿ではなく、放送作家が片手間に作っているものだと私は思っています。視聴者の多くもそう思っているんじゃないでしょうか。

今回は調子に乗りすぎましたね。(^^;

「何か私が悪者みたくなってるじゃん。誰がどこに座ろうが自由なの。出口が近いから私はここ(優先席)に座りたいの」優先席に座っている若い女性の主張は正しい。優先席は指定席ではないから、妊娠していない人が座ってはいけない席ではない。どこに座ろうが自由だという若い女性の主張は間違っていない。

妊婦さんが立っているのがわかったら席を譲るというのはマナー(公衆道徳)で、優先席でなくとも座っている人のうちで立っていても大丈夫な人全員について言えること。あの再現ドラマでは妊婦さんは優先席のすぐ前に立っていたわけではないから、近くの席に座っている人の誰かが席を譲るのがマナーだと私は思います。

「そうよね、どこに座ろうが自由よね」と言って若い女性の膝の上に座った中年女性の行為は、あきらかに嫌がらせ。というよりドン引きな迷惑行為。生意気な口をきく若い女性を懲らしめるためとはいえ、これはあきらかにやり過ぎ。車内でスマホをいじっている若い人たち全般に対する悪意すら感じました。せっかく譲ってもらってもこれでは妊婦さんも席に座りにくいでしょう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スカッとジャパンの、優先席を妊婦に譲らないってやつは意味が分からなかった。優先席の一番若い人だけをターゲットにしてなんだかんだやってたけど、満員のバスで誰一人立とうとしないのが日本の闇だよな。優先席がないと譲れないのも日本の闇。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この人の意見が端的に問題を指摘していると思いました。

座っている乗客はこの時どう思ったのでしょう?「オレは優先席じゃないから関係ないが優先席に座っててあの態度はないだろう」「優先席に座ってて席を譲らないなんて信じられない」とか?視聴者がもし優先席でない席に座っていたなら同じ感想を持つのではないでしょうか。程度の差があるだけでマナー違反は同じなのに、「中年女性」や「投稿者」と一緒になって若い女性を責める立場に立っていたのではないでしょうかね。(もしこれが事実ならの話ですが)

この中年女性の行為にスカッとするという人たちもオカシイ。「変なヤツはイジメてよし」と言ってるのと同じ。イヤな感じがしました。優先席を譲らなかった若い女性はたしかにマナー違反で生意気ではあったけれど、スマホをいじってただけで周囲に迷惑をかけていたわけではありません。


この場合、積極的な行動に出るなら何をすればよいでしょうか?妊婦の近くに座っている人にも聞こえるように、「誰か前のほうで立っている妊婦さんに席を譲っていただけませんか?」と呼びかけるのが正解だと思います。番組の出演者の誰かがそう言ってましたか?

ちなみに「ごめんなさい」と頭を下げるだけで全然反省せず、責任を取ろうとしない女性が吊るし上げられていましたが、謝るだけマシだと思いました。自分の怠慢や失敗を謝りもせず逆ギレする人も多いですからね。┐(´~`;)┌





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機本伸司  『神様のパズル』 ネタバレ 感想

第3回小松左京賞受賞作。
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この女の子が穂瑞 紗羅華なのだろうが、イメージが違うなぁ。(´-ω-`)
イラストレーターは、この本読んだか?ちょっと胸が大きすぎないか?

ブック・オフで100円で買って読みました。ずいぶん前の作品だったんですね。最近本屋さんに行かないのと、SFというジャンルから遠ざかっていたもので全然知りませんでした。『ハードSF』というジャンルらしいのですが、何がハードなのかは知りません。

ストーリーは面白かったのですが、もう少し短くてもよかったような気がします。『僕』の話が冗長でうっとうしく感じてしまうことが何度かありました。同じゼミの女子学生『穂積さん』に対するスケベごころがしょっちゅう出てくるのがウザかったです。そのわりに穂積さんがどういう女性なのかの描写が少なく、ナゼ穂積さんのことがイチイチ気になるのかよくわかりません。まー大学4年で妊娠しちゃったところをみると、そういう女性だったってことなんでしょうね。大学生で妊娠しちゃうなんてちょっと抜けてますね。父親は佐倉じゃなくて相理さんかもね。

主な登場人物

綿貫 基一(わたぬき・もとかず)
私立K大学理学部物理学科4年の男子学生。穂瑞からは「綿さん」と呼ばれてる。『僕』で語られるため名前を忘れてしまうよ~。穂積さんに片想いしてるが、まったく相手にされない。姑息で自己中なつまんねーヤツ。

穂瑞 紗羅華(ほみず・さらか)
14歳でK大理学部物理学科に飛び入学した16歳の天才少女。ワケあって今は自宅で引きこもり状態にある。重ヒッグス粒子発見プロジェクトのために計画、建設された加速器“むげん”に採用されたクロストロン方式の理論的発案者。

その他は省略。

『僕(綿貫)』の日記の形式でストーリーが展開します。綿貫はゼミの鳩村先生の依頼で自宅に引きこもり中の穂瑞紗羅華にゼミに出てくるよう説得に行きます。穂瑞は、2年前に14歳でK大に飛び入学(高校をすっとばして中学から大学へ?)したが、天才少女に対する嫉妬、誹謗、中傷があり、引きこもりになっていたのでした。穂瑞は、ウソかマコトか知らないが、大学で知り合ったAという人物との恋愛沙汰をネタとしていじられたことで傷ついていたらしい。

綿貫が穂瑞に会ってみると、意外にも穂瑞は綿貫のキャラを気に入り、「綿さん」と気安く呼ぶようになります。「キミは~~~かね?」などと、ちょっと気取った紳士ぶった口調の穂瑞に違和感があるが、「サラカ・ホミズ=シャーロック・ホームズ」と「綿さん=ワトソン」というコンビ名になっているらしい。

穂瑞はいつもスティッキー(ポッキーみたいなお菓子)をくわえて、自宅のパソコンで音楽ソフトを自作している。作曲ソフトというより、音楽分析ソフトと言ったほうがいいのかもしれない。穂瑞の趣味は、クラシック音楽(特にベートーベン)だった。ナゼ引きこもっているのか?綿貫はたずねようとしない。天才とはいっても16歳の少女。綿貫は穂瑞の過去を多少なりとも知っており、触れたくなかったのだった。

穂瑞は綿貫に自分には独創性が欠けているという。重ヒッグス粒子発見プロジェクトとして建設された“むげん”は、穂瑞の理論を基にしているが、既存の理論を応用発展させたものに過ぎず、独創的な発想に基づくものではないらしい。

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綿貫がゼミのテーマが『宇宙創成』だと穂瑞に話すと、穂瑞は興味を示し、ゼミに参加するようになった。ゼミに欠席すれば穂瑞は留年となり、綿貫もこのままでは卒業できない。綿貫は自分の卒業のために学業以外でもポイントを稼ごうと必死だった。穂瑞にアプローチしたのも鳩村先生の依頼でポイントを稼ぐためだった。場外でポイントを稼ごうとは、つくづく姑息で自己中な綿貫である。鳩村ゼミを選んだのも、穂積さんと親しくなりたいというのが動機だった。

「宇宙が『無』からできたなら、今我々のまわりにある『無』から宇宙を創成できないか?」というのがゼミの研究テーマ。もちろん理論上の話であるから、『できる派』と『できない派』に分かれてディベートすることになった。勝った方には最低限卒業に必要な単位が与えられ、負けた方にはゼミの単位はまったく与えられない。成り行きで綿貫は穂瑞と2人『できる派』になってしまう。協調性のない穂瑞は他のゼミ生に嫌われていたし、勉強をサボってきた綿貫は穂瑞に頼るしかなかったのだ。

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穂瑞はネットワークを介して協力者を募り(実際は騙してだが)世界中のパソコンを並列利用することで独自のプログラムを実行し、『宇宙創成』のシミュレーションをおこなう。このプログラムによっておこなったシミュレーションによって創成された宇宙では、生物が発生し独自の進化を遂げる。しかし何故か進化した生物は自滅してしまう。穂瑞はこのシミュレーションを2度成功させたが、2度とも生物は自滅してしまった。

理由は穂瑞自身にもわからなかった。しかし“むげん”を使って宇宙を創成できると結論づけた穂瑞は、ゼミのディベートではその理論を述べることなくあっさり負けを認める。頼りの穂瑞に裏切られた綿貫だが、自分では宇宙創成の理論を説明することができず、ゼミの単位を失うことが確定してしまう。穂瑞は自分の理論を“むげん”を使って実験するつもりだったのだ。

もし穂瑞がおこなったシミュレーションどおりなら、宇宙創成プログラムの実行により“むげん”から新たな宇宙が発生することになる。“むげん”を中心に新たなビッグバンが起こり、インフレーションが起きる。しかしそれは同時に今の宇宙を破壊することを意味する。“無”から生じた宇宙は“無”に帰すると結論付け、それを“空しい”と感じ、絶望した穂瑞は、発案者の特権として得た“むげん”の自分専用研究ドームに引きこもり実験を試みる。

クライマックス・シーンでは、それを知った助教の森矢、助手の相理(穂瑞の恋愛相手“A”は相理だった)、綿貫ほかゼミの学生全員で穂瑞を止めに行く。実験が成功すれば自分自身も消滅することを穂瑞は知っている。穂瑞は死を覚悟して実験を行おうとしているのか?綿貫は対話を拒否する穂瑞にベートーベンの第九”歓喜の歌”を聞かせて翻意をうながす。“違う、友よ、この調べではない!” シラーの詩で呼びかける綿貫は穂瑞の決意を変えることができるのか?

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穂瑞は何故こんな無謀な実験を行おうとしたのか?その理由は、古典的な理由だった。「所詮“無”に帰する自分は何のために生まれ何のために生きるのか?」「何のために『彼』はこの宇宙を創成したのか?」それを創造主たる『彼』に問いたかったのである。

穂瑞が思春期の子の誰もが抱きそうな古典的な疑問に苦しんだのは、自らの出自が普通ではなかったからだった。穂瑞には父親がいなかった。穂瑞の母親は精子バンクから精子を買い、人工授精で妊娠し紗羅華を産んだのだった。自分が両親の愛によって生まれたのではなく、母親が自分の利己的な目的(ただ頭の良い子が欲しかった?)のために金で買った精子で妊娠して生まれたことを知った穂瑞は、自分の存在理由について深刻に悩んだのだった。

穂瑞の悩みを知っても綿貫は何もしてやれない。穂瑞は、一生を狭い農地の米作に費やした老婆の人生を「愚か」「哀れ」「無意味」「空しい」と断じる。しかしその言葉は自分自身を断ずる言葉でもあった。生まれた意味も生きる意味も知らず、いずれ死んで“無”に帰する運命にあるのは、穂瑞自身も同じだったからである。宇宙をもう一度自分の手で創成すれば、その意味がわかるかもしれない。もし宇宙に意味がないなら“無”に帰してしまえばいい。穂瑞はそう思ったのだろう。

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結果どうなったか?ネタバレすると、誰も穂瑞を止めることができず、穂瑞は実験を強行した。しかし何も起こらなかった。シミュレーションでは宇宙創成に成功したが“むげん”を使った実験では成功しなかった。理由は不明だがやはり“むげん”の出力では足りなかったと推測された。穂瑞の理論でも地球規模の加速器が必要とされていた。実験決行後の脱出路を確保していたところからすると、穂瑞はこの結果を予測していたのかもしれない。宇宙創成プログラムは穂瑞自身によって完全に消去されてしまったため、穂瑞が説明しない限り誰にもわからないままとなる。

勝手に“むげん”を占拠して私的に実験をおこなった穂瑞は当然罰せられるはずだが、この事件は“むげん”プロジェクトの存続に関わることから詳細は内密に処理された。しかし怪我の功名として穂瑞の実験は“むげん”の可動実験として成功を収めたため、穂瑞が何らかの処分を受けることはなかった。事件後、穂瑞は一時行方不明となり、自死が心配されたが、死んだ老婆の田んぼで1人稲刈りする綿貫のもとへ帰ってきた。老婆が残した遺品のモンペを履いて。稲刈りをすることは綿貫と老婆との約束であり、綿貫と穂瑞との約束でもあった。

穂瑞の根源的疑問は解決されたのだろうか?穂瑞は自作の音楽プログラムを開くための6文字のパスワードに自らのメッセージを込めた。それは宇宙創成プログラムのダミーとしてディスクにおさめ、ある人物が盗みにくることを想定したうえで設定したパスワードだった。パスワードは、その人物ならば必ず解けるはずの簡単な単語だったのである。

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パスワードに設定した6文字の単語とは?誰もがわかるはずなので、この答えは小説に書かないほうがよかったと思いました。(´∀`) 

なお、穂瑞と綿貫は恋愛関係にはなりません。(そもそも、そういう設定ではない)





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アニメ 『屍姫』 は、パロディ満載のダークファンタジー

出典 : ウィキペディア『屍姫』
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あらすじ
強い未練によって動く死体 - 屍(しかばね) - を狩る屍の少女たち、それが屍姫。彼女たちは「光言宗」の僧侶と契約を結び、屍を殺し続ける。彼女たちが屍を殺す理由、それは「光言宗」と結んだ3つの戒律(ルール)のため。その戒律とは、

1. 108人の屍を殺せば天国へと行ける。
2. 一度選んだら途中退場は出来ない。
3. たとえ殺されても文句は言わない。


人を殺す屍と、屍を殺す屍姫。両者の戦いは激しさを増していく。そして、屍姫とその契約僧たちの悲恋を描く。
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屍姫: AKA (2008) 星村 眞姫那 殺す 数える


最近コレを見てます。まだ全部見てませんが。

戦う美少女アニメ。見た目セーラー服の美少女だが実はゾンビ。アニメでは下着をつけてなさそうに見えるが、原作漫画ではちゃんとパンツをはいてるらしい。ブラを着けてるかどうかまでは知らないが、ノーパン&スカートで戦うのはやはりマズイだろう。

パンチラシーンを避けた結果、逆にパンツをはいていないように見えっちゃった~という感じ。ミニスカートで飛び回って戦ってるのに、パンツが1度も見えないのが不自然なのだろう。まーホントならセーラー服がボロボロになって、艦娘大破状態になるんだろうけれど、それじゃ放映できなくなるからかな?

敵は人を殺す悪いゾンビで、怨霊+エイリアンみたいなヤツ。108人というノルマを達成すべく、ゾンビ少女は敵ゾンビを毎回容赦なく殺すのだが、殺し方は複数いる屍姫毎に各々異なる。メイン・ヒロイン星村眞姫那 (ほしむら・まきな)は、両手に持ったサブマシンガン(MAC11)を撃ちまくる。ゾンビは脳を粉砕するか、体全部をバラバラにしないと再生してしまうのだ。

セーラー服の美少女+マシンガン+怪しい宗教組織という設定は、中二病的要素満載だ。(^^) MAC11というのはイングラムM10の小型モデルM11のこと。1分間に1200発という速射性が特長。薬莢が連続して飛び出す様子にインパクトがあることから「カート・シャワー」の異名があるらしい。ただし作中ではカートが飛ぶ描写や落下音があまりないのが残念。M11を出すならこだわってほしかったな。

セーラー服の美少女がサブマシンガンを両手に至近距離からとにかく撃ちまくる。屍姫の身体能力は生身の人間よりはるかに上らしいので銃身がぶれて的を外すことはないようだ。速射性がスゴイ分、弾切れを起こしやすいのがM11の欠点のはずだが・・・1200発/分が本当なら、32発入り弾倉が2秒でカラになってしまう。

両手に1丁ずつ持ってるからね。弾切れ起こしたら弾倉交換はどうやるんだろう?と思ってたら、屍姫のM11が弾切れを起こすことは基本的にないようだ。いちおう腰に巻いてあるベルトにホルスターと弾倉2本が確認できるが、弾倉交換している様子は滅多に見られない。初心者に便利なオートリロード・システムらしい。おっとゲームじゃなかったね。(^^;

夜中にマシンガン撃ちまくって大丈夫なのか?サプレッサーを装着してる様子もなさそうだし。短時間で決着つけてさっさと立ち去るなら、手榴弾で吹き飛ばすとか、火炎放射器で焼き殺すとか、そういう方法もありそうだ。もしこの戦闘空間自体が異空間ならなんでもアリだ。外部に音は聞こえず痕跡も残らないのだろう。(・∀・)

口径がデカい拳銃も出てくる。スナイパーライフルも出てくる。日本刀を使う屍姫(これが最強らしい)も出てくる。日本刀で頭を一刀両断するのはむずかしそうだ。首をはねただけでは再生するしね。徹底的に体を斬り刻むのか?と想像してたら、刀を振りかざすだけで妖術的なパワーで攻撃してた。わりと普通だった。

こんな武器をどこに隠してあるのか?弾薬だけでかなりな数が必要だが。武器庫のシーンは『赫』を見た段階では出てこない。たぶん、本尊の後ろか下だろうね。ひょっとすると本尊の中かもしれない。某映画ではヤクザが神棚の後ろに隠してたしね。(・∀・)

オカルト系なのに屍姫たちの戦い方が物理的で荒っぽい。魔力や呪術を使わず(坊主たちはいろいろ使うが) 敵を「物理的に粉砕する」ところが痛快なのだろう。屍姫たちは総じて武闘派だ。怪我しても後で坊主に治してもらえば大丈夫。というお約束も、もちろん採用されている。

You tubeで見た英語のタイトルは『Corpse Princess』。誰が訳したか知らないが「姫=Princess」と訳しているところがちょっと可笑しい。星村眞姫那は名家のお嬢様らしいが、『屍姫』の『姫』は一般的にお姫様の意味ではない。『屍姫』たちは、死に方がワケありなだけの、ただの少女たちだ。普通に「girls」でいいと思う。

ところで眞姫那が高校に通っている理由はなんだろう?高校生活に執着があるからなのか?昼間も景世と一緒にいたほうがいいと思うのだが。まーいちおう高校生でないとセーラー服が単なるコスプレになってしまうからね。ストーリー的には高校が旺里と眞姫那の接点になっていて都合がよい。

ネットでは「声優の演技がヒドイ」という意見があるが、秋山依里(奈々)のことか?確かにキャラと合っていない。プロの声優でないことがすぐわかる程度の演技力という点では残念。マシンガンを撃ちまくるハード・ボイルドなキャラなのに、迫力がぜんぜんない。一所懸命さは伝わって来るが「頑張って台本を読んでる感じ」がずっと続く。無理して怒鳴ってもなぁ。見ていてちょっと疲れる...(´д`|||)

でも、ケロロ軍曹超劇場版(2006)に出てた新垣結衣(ミララ役)よりはマシだと思うけどなー。( ̄∀ ̄) 羽染達也の演技も棒読みで素人くさくて違和感があるが、旺里自体がぼんやりした天然キャラだから、いちおうキャラと声は合ってると思う。

「景世は死なせない。私が景世を守る」 どこかで聞いたことがあるセリフだにゃ。(=´ω`=) 他にもパロディがいろいろあって面白い。星村眞姫那の名前とキャラデザイン自体がセーラームーンのパロディっぽくていい。屍姫たちは悪にお仕置きするダーク美少女戦士なのだ。

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さりげなく出てくる見覚えのあるオブジェ。

戒律?も突っ込みどころ満載だ。
1. 108人の屍を殺せば天国へと行ける。
ノルマを達成せよということなのだろうが、「成仏」じゃなくてなぜに「天国」?
2. 一度選んだら途中退場は出来ない。
「途中退場」って?途中でやめられねーよってことだろうけど、やめたらどうなる?
3. たとえ殺されても文句は言わない。
「殺されても」って?もう死んでるし。文句言うなって子供かよ!祟るなってことか?

ただ、これが『契約』の内容すべてだとしたら、曖昧で気味が悪い。詳細な取り決めがないってことは、何をされるかわからないってことだからね。屍姫になる少女たちは単純だから騙されてしまうのだろう。まどマギと同じパターンなのか?

眞姫那と旺里の声がアレなせいか、設定とストーリーは悲劇的なのに、ぜんぜん悲壮感を感じない。主題歌はいい感じなのに本編を見てると、屍姫たちがまったく可哀想に思えないのが不思議だ。絵は明るいのに全体がダークで悲劇的なまどマギとは対照的に、屍姫は絵は暗くおどろおどろしいのにゲーム的な楽しさがあってまったく悲壮感を感じない。そこが面白いのかもね。ヽ(・∀・)

景世の死を悼んで集まってきた屍姫たち。屍姫は葬儀に参列できない決まりだ。
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華麗なBGMが流れる中、悪い屍を「握りつぶして」やっつけた眞姫那。(^^; 
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この演出はやっぱりセーラームーンに見えてしまう。(^^;

いろいろと面白いので続きをレンタルして見てみようかな。


"イングラムM11" 厨銃?いやいや毎分1,200発だよ!!





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